全労災の学資商品の返戻率は高い?キッズ満期金付きプランをFPが解説

子どもの教育費用の積立手段として人気な学資保険ですが、生命保険会社が販売している商品以外でも、共済組合でも取扱いがあります。

JA共済や全労災などがそうですね。アンパンマンのキャラクターで同じみのJAこども共済は有名ですが、全労災の学資商品はそこまで知名度はないかもしれません。

今回は全労災の学資商品である「キッズ満期金付きプラン」をファイナンシャルプランナーとして徹底解説していきます。

生命保険会社の学資保険と比べての特徴や返礼率など見ていきましょう!

目次

全労災の学資商品「キッズ満期金付きプラン」のポイント!

全労災(全国労働者共済生活協同組合連合会)で加入することが出来る学資保険のような商品はあり、子どもの総合保障キッズ満期金付きプランという名称です。

長い名前なのでキッズ満期金付きプランで説明していきます。

全労災「キッズ満期金付きプラン」の概要

キッズ満期金付きプラン 保障付き学資積立商品
満期金 50万円から最大300万円まで
契約可能年齢 75歳まで
被保険者 満0歳~満14歳
受取プランは3つ 中学入学準備・高校入学準備・大学入学準備
払込期間 受取プランによる満期と同じ

上記のような商品概要となっています。

まず貯蓄に特化したソニー生命の学資保険のような商品ではなく、保障型の学資商品というのをおさえておきましょう!

満期金は50万と100万単位で選ぶ

満期金に関しては、50万円のコース、100万円のコースをそれぞれ用意されており、最大で3口加入することが出来るので、100万円のコースを3口加入することで、受け取る学資金を300万円にすることが出来ます。

契約者と被保険者年齢について

契約者と被保険者については、上記の通りです。

ただ保障付きの商品となるので健康な方というのが条件となり、告知審査で加入できないこともあります。

契約者が75歳までOKなのは、祖父母が契約者となり孫のために積み立て!という気持ちをサポートする設定かもしれないですね。

受取プランと払込期間について

全労災のキッズ満期金付きプランでは、払込期間を短縮することで返礼率を高くすることは出来ません!

そもそも将来受け取る学資金は、どのプランを選択しても1回だけ!

という仕組みとなっています。

コース名 受取可能年齢
中学入学準備コース 満11歳か満12歳
高校入学準備コース 満14歳か満15歳
大学入学準備コース 満17歳か満18歳

それぞれのコースと受取可能年齢は上記の通りです。

早生まれの子どもでなくても入学準備に合わせて早めに受け取りたいという要望に対応できるように、それぞれ満期となる年齢(受け取る年齢)を選択できるのが特徴です。

全労災「キッズ満期金付きプラン」のメリットデメリットを解説

ではキッズ満期金付きプランについて、メリットデメリットをファイナンシャルプランナーとして解説していきます。

キッズ満期金付きプラン 保障付き学資積立商品
満期金 50万円から最大300万円まで
契約可能年齢 75歳まで
被保険者 満0歳~満14歳
受取プランは3つ 中学入学準備・高校入学準備・大学入学準備
払込期間 受取プランによる満期と同じ

ざっとメリットデメリットをあげると、

  • キッズ満期金付きプラン単体では加入できない
  • 払込期間を選べない
  • 払込免除の取扱いはない
  • 保障内容は充実している!

といったポイントがあげられます。

学資保険はそもそも払った金額に対して、どれくらい増えるかが商品としての魅力といっても過言ではないので、返戻率を踏まえてみていきましょう。

キッズ満期金付きプラン単体では加入できない

正式名称は、子どもの総合保障キッズ満期金付きプランとなっており、主たる契約は子どもの総合保障ということになります。

言い換えると、子どもの医療や死亡保障に学資積立を追加する商品です。

大事なポイントは、この医療保障や死亡保障などは月額900円で安価で充実しているのですが、キッズ満期金付きプランに加入したい場合は強制加入なのです。

つまり強制加入の保障分、実質的な返戻率は下がってしまうのがデメリットと言えるでしょう。

キッズ満期金付きプランの返戻率はどれくらい?

では返戻率を事例を踏まえてみていきましょう。

契約者30歳、被保険者0歳での試算となります。

商品プラン 大学入学準備コース
払込期間/満期 18年間/18歳
受取総額 300万円
月の掛け金 13,980円
払込総額 3,019,680円
返戻率 99.4%

受取可能な最大である満期額資金300万円のコースで、なんと元本割れとなる返戻率99.4%という数字となりました。

仮に保障部分を外すことが出来たのであれば、返戻率は106.18%まで上がり、生命保険会社の学資保険と比べてもトップクラスの水準と言えるので、中々残念な仕組みではあります。

短い掛金の払込期間にすることも出来ないので、全労災の学資商品キッズ満期金付きプランに加入した場合はほぼ元本割れは確定するというのがデメリットと言えるでしょう。

払込免除の特則はないのも要注意!!

生命保険会社の学資保険の最大の魅力でもあり、学資保険の人気な理由に「払込免除特則」という仕組みがあります。

これは契約者に万が一のことがあった場合に、その後の保険料は免除され、さらに将来受け取る学資金は確保されるという約束事のこと。

この特則があるからこそ、学資保険に加入した時点で解約しない限り、必ず将来学資金を受け取れると言えます。

全労災の学資商品キッズ満期金付きプランでは、この払込免除特則がないので、万が一の不幸が起こった時も、掛け金を払い続けることになります。

ただ、払込免除特則がない代わりに満期金と同額の死亡保険金の保障があるので、万が一の際に掛金分を損をすることもなければ、得することもありません。

保障内容自体は非常に充実している!

キッズ満期金付きプランは、返戻率が保障付きであるため元本割れしますが、保障辞退は月900円としては充実していると言えます。

詳しくは医療保障の記事にて詳細紹介していきますが、共済は活用時期によっては非常に優秀な医療保障を備える方法なので、捉え方によってはオススメな商品とも言えます!

  • 子どもが持病を持っている
  • 保障があると安心
  • 貯蓄があまりない家庭

上記にあてはまるのであれば、学資金を貯めつつ、保障もカバーできるので悪くない商品と言えます。

逆に上記に当てはまらない場合は、学資保険はシンプルな貯蓄型を選ぶのが一番得をします。

医療保障なども無料で備えらるのであれば、だれでも欲しいですが、毎月900円払う買い物です。

お住まいの自治体にもよりますが、子どもの医療費は様々な助成があるので、そこまで費用を心配することはないのも大きな理由でしょう。

全労災の学資商品「キッズ満期金付きプラン」まとめ

全労災の学資商品「キッズ満期金付きプラン」自体は、悪い商品でないのは間違いありません!

ただ保障部分をどう考えるかがポイントとなります。

保障と貯蓄は別で備えることがより節約や貯蓄を加速させることになるので、学資保険を検討しているパパママはシンプルに一番増えるソニー生命の学資保険スクエアから優先して検討するのが一番おすすめです。

全労災の保障部分がなかった場合の契約と比べても、返戻率が高くなるのはソニー生命の学資保険ですよ!

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