保険関係者は言わない事実!医療保険は必要なし!その分の保険料を貯蓄に回そう!

仕事柄、家計の見直し相談をする際によく言うアドバイスがあります。

それは、「医療保険は解約しましょう!」

というもの。保険関係者は絶対に言わないようなアドバイスですよね。

テレビやインターネットでもよく見る医療保険のCMや広告。なぜそんなに各社競うように広告を打ち出しアピールをしているのか!?

それは保険会社にとって利益率が非常に高いからに他なりません。

では、我々消費者として見てはどうかというと。

あれば助かるけど実はいらない商品だったりします・・・

今回は家計の見直し、保険の見直しを検討しているパパママにむけて、医療保険がいらない理由と自分で準備する方法を紹介していきます!

医療保険を解約した数千円、1万円も1年間、5年間、10年間と積み重ねると大きな金額となります。

これから教育資金、老後資金を着実に貯蓄していきたいパパママ必見です。

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目次

医療保険がいらない最大の理由は健康保険証を持っているから!

日本の公的保障は素晴らしいです。

特別な事情がないパパママであれば、最低限のガン保険以外の保険会社の販売している医療保険に入る必要はないと言えます。

まず大半の方が、市区町村の国民健康保険か勤め先の健康保険に加入しています。

健康保険証持っていますよね!?

これさえあれば、医療費の多くを3割負担で済ますことが出来ています。

当たり前のように感じていますが、これって海外では中々凄いことだったりします。

更に高額療養費制度や傷病手当金などを活用することで、多額な医療費も大きく減額でき、医療保険の代わりとして十分機能しています。

高額療養費制度とは!?

簡単に説明すると、80100円を超える医療費分からは自己負担1%で済むという制度です。

1割負担ではなく、1%です!

傷病手当金とは!?

こちらは全ての方が対象ではなく、会社員で健康保険に加入している人が利用できる制度です。

簡単に説明すると、病気やケガで仕事ができなくなった場合に、給料のおよそ3分の2が最長で1年半支給される制度です。

健康保険証さえあれば、大きなケガ、病気になっても経済的負担は最小限に抑えることが出来るのです。

そもそも医療保険ってどういう内容の保険なのか!?

健康保険証があれば医療保険はいらない!

理由の一つは説明しましたが、そもそも医療保険がどういう内容でどんな価値があるのか知らないと必要、不必要の判断はできないでしょう。

それでは、医療保険の種類や中身はどんなものがあるか見ていきましょう。

三大疾病保障

三大とは、ガン、脳卒中、急性心筋梗塞を指します。これらを患った場合の手術や入院に対して手厚く給付する保障。

先進医療保障

これも昨今の医療保険では目玉のようにアピールされている保障で、健康保険適用外の先進医療の治療に対して保障されます。

ガン保険

ガンと診断された場合に一時金としてまとまった金額を受け取れるのが主流な保障。入院や手術に対してもガンに関連すると当然保障。

女性向け医療保険

乳ガンや子宮ガンといった女性特有の病気を手厚く補償する保険。通常の医療保険に比べると1.5倍や2倍の保障にも。

子供向け医療保険

子どものケガや入院手術を保障する保険。学資保険とくっついている保険もあり。

1000日入院保障

あくまで通算で入院1000日まで保障される。1回の入院では一般的には60日や120日が主流。

都道府県民共済

全国生活協同組合連合会が共済事業の元受け団体として、非営利団体となり、民間生命保険とは少し性質が異なる。

毎年の決算後の余剰金の加入者への返金があり、保険料が実質安くなる。

ざっと7項目を簡単に説明しましたが、これら代表的な内容を中心に深掘りし、医療保険がいらない理由を紹介していきます。

保険会社から給付金を受け取るのは審査があります!

言われてみれば当然ですよね。

ですが、実際に保険に加入しているパパママに聞くと、今まで保険金請求をしたことがあるパパママは少数派です。

ちなみに保険金とは、死亡や満期で貰えるお金のことを指し、医療保険で貰えるお金は給付金と言います。

ややこしいですね・・・

そしてこの給付金ですが、入院や手術をした際に受け取ることができます。

通院だけで貰える医療保険は少なく、入院後の通院に限り保障対象となる保険が大部分です。

給付金を貰うには、一度病院に支払いを済ませ、診断書をもらい、給付請求を始めて行えます。

この診断書も医師に記載してもらうだけで、数千円ほど費用がかかったりと、中々複雑な思いになることも・・・

日帰り入院も保障!というアピールをしている医療保険もよく見かけますが、保障が拡大しているようで実際に加入者の手元に残るお金は労力に見合いません。

数千円かかる医師の診断書発行手数料は自己負担なので、給付金が微々たる額となるからです。

もちろん手間もかかります。

診断書同封の上、給付請求をしても全ての病気やケガが対象となるわけではないので、審査に落ちることもあります。

ちなみに、後日給付金が貰えたとしても治療後の清算の際には、自己負担分の現金は必要となるのも忘れてはいけません!

保険会社がアピールする三大疾病の医療費は高くない!?

先程も書きましたが、三大疾病とはガン、脳卒中、急性心筋梗塞の3つの大きな病気のこと。

医療保険でよく聞く三大疾病保障は、この病気で所定の状態になったと保険会社が認めた場合に一時金が払われることが多いです。

この所定の状態というのが結構曲者で、脳卒中や急性心筋梗塞を例にすると言語障害や後遺症が60日以上継続する場合や60日以上普通に働くことができない状態などをいいます。

この判断は、当然審査をする保険会社に委ねられています・・・

つまり、三大疾病で入院や手術をしただけでは三大疾病保障は適用されないことも多いのです!

では三大疾病で入院期間はどれくらいなの!?

まず日本全国でケガや病気や出産などで入院した人の平均入院日数をお答えすると、厚生労働省の資料によると31.9日とほぼ1ヵ月間の入院で済んでいます!

では三大疾病で入院での入院平均日数となるとどうなるのか!?

ガンはなんと、全年齢平均で19.9日!

脳卒中は少し高めで平均89.5日となりますが、働き盛りの年齢だけみると46.9日ほどとなります。

心筋梗塞は高血圧性のものが多く、平均は27.1日ほど。

こうして数字でみると、1ヵ月前後で字面だけでみると恐ろしく重い病気のように感じる三大疾病も退院しているのです。

三大疾病で入院した時こそ高額療養費制度の恩恵が!!

もちろん症状が著しく重い場合もありますが、高額療養費制度を使うことで1ヶ月間の医療費を大きく超過しても、自己負担分がそこから1%です!

手術を2回して50日ほど入院したとしても、30万前後で済むことも多いのです。

健康保険証を持っているだけで、負担を大きく減らし治療に専念することができるのです。

日本人の平均寿命が長いのは、こういった公的医療制度の充実も要因の一つと言えるでしょう。

貯蓄がある程度あれば医療保険は必要ありません!!

もちろん病気やケガの種類によってかかる医療費は変わりますが、健康保険証があれば家計を傾けるほどの費用はかからいのが現実的な話となります。

加えて、後述しますが三大疾病に限らず入院日数も減少傾向にあり、貯蓄があれば何とかなります!

ではどれくらい貯蓄があれば、医療保険が不要といえるラインか!?

それは最低30万円分の貯蓄!

余裕を持って準備しておきたいなら50万円あれば問題ないでしょう。

パパママ、子どもで月合計1万円分の医療保険に仮に加入していたとしたら、5年で60万。10年で120万です。

その間に健康第一で運動や食事といった生活習慣の改善を意識し、医療保険を解約していれば貯蓄出来てしまう金額です!

さらに年月が経てば、医療保険に加入しなかった分貯蓄とでも言いましょうか、数百万円ほどのまとまった資金になるはずです。

万が一の際の資金は保険会社に委ねるより、自由が利くお金として管理しておいた方が、病気やケガだけでなく様々なことに対応できるのです!

例外としてガン保険には安いものに入っても悪くありません!

医療保険や三大疾病保障など、健康保険証を持ち、ある程度の貯蓄があれば加入する必要はないと紹介しました。

ただ、どうしてもうちはガン家計だからガンには少しでも備えたい!

というように心配であれば、ガン保険に関してはアリだと言っておきます。

理由は、健康保険の使えない先進医療や抗がん剤、高額治療を使用することもあるからです。

後述で説明しますが、医療保険やがん保険にはこういった治療を利用した時に保障される特約もあり、ガン保険はこの特約付きで安価な保険料で加入することが出来ます。

心配であれば、入院や一時金の保障は少なくても先進医療特約などが付いた安いガン保険はコスパ最高なのでオススメです。

1000日保障!?いいえ、入院はどんどん短期化しています。

続いて医療保険の1000日保障を例に、短期化している入院日数について紹介していきます。

医療保険の中には、通算入院1000日も保障!!と高々とアピールしているものを見かけます。

ただ、これは通算という言葉が実に巧妙な表現となっており、実際には給付金を1000日分受け取れるかというと非常に可能性は低いです。

1回の入院で60日の医療保険が主流

これは言葉を変えると、1回の入院で最大60日間分は給付金を支払いますよという保障内容です。

日額1万円、5千円というのは、この1日分の給付金のことですね。

ただこれには支払い条件がしっかりと存在し、同じ病気や同じ原因で2回目の入院となることもあると思います。

この場合には、1回目の退院翌日から180日以内の2回目の入院の場合は給付金の支給対象外となっています!

つまり、60日型なら最大60日分、120日型なら最大120日分しか給付金は貰えないと認識して良いです。

通算1000日保障は魅力的はない!?

例えば、病気で入院して退院後180日以内に再度同じ病気が悪化して2度目の入院となったケースを考えていきます。

最初の入院では50日間だとすると、これは60日型の医療保険では50日分しっかりと給付されます。

では2回目の入院はどうか?

180日以内の入院なので、医療保険に加入していても給付金はゼロです!

同じ病気だと給付金の対象にはならない180日の縛りにより、1000日保障が非現実的で必要ないと断言できます。

つまり、1000日保障はあくまで通算であり、思っていたような給付金が貰える確率はほぼないと言えるでしょう。

健康保険での自己負担分や高額療養費制度を活用すれば、医療費は大幅に削減できますし、貯蓄があれば医療保険はいらないと言える理由はココにもあるのです。

若い内に保険会社のセールストークに翻弄され、医療保険に加入してしまうこともあると思います。

病気になるかわからない、ケガをするかわからないのは事実ではありますが、生活習慣の改善や医療保険にお金をかけずに貯金をしておく方が有意義なのです。

女性向け!子供向け!の医療保険も必要ありません!!

女性向け保険は普通の医療保険です!

女性特有の病気の場合は保障額が1.5倍!女性に手厚い保険です。

と、セールストークが聞こえてきそうですが、いりません。

本質はただの医療保険であり、保障が手厚くなっている分保険料も割高になっているだけだからです。

女性特有の病気に関して治療費が格段に高いという事実があるのであれば、考慮する価値もあるかもしれませんが、そういうこともありません。

それにしつこいようですが、高額療養費制度がありますので・・・

妊娠・出産に備えて医療保険を検討しなくてOK

これから結婚するなら、子どもが出来る前に・・・

と保険の外交員はセールストークで言うかもしれません。

ですが、大前提として出産入院では基本的に医療保険の給付金対象外です!

基本的にといったのは、帝王切開分娩の場合は手術給付と入院給付金が適用となるからです。

とはいえ、出産一時金で42万円分貰えますし、通常分娩と帝王切開の費用差も5万円から10万円ほどです。

そうであれば、医療保険に入らず節約した分を貯蓄に回しておくのが良いのではないでしょうか?

子ども向けの医療保険もいりません!

学資保険のことではありませんよ。子どもの医療保険です。

入院や手術を対象とした大人と同様の保障も保険です。

結論はいりません!

なぜなら市区町村の公的助成制度があり、子どもの病気やケガに対しては非常に手厚く保障してくれるからです。

お住まいの地域の子どもの医療助成がどういう内容か調べてみると良いでしょう。

中学卒業まで医療費は無料!ということも珍しくありません

教育費用の貯蓄を最優先させよう!

お住まいの地区町村により助成内容は変わりますが、子どもの医療費が高額になることは確率的に少ないです。

高額になったとしても健康保険証もあり、高額療養費制度もありと大人と考え方は同じ。

そうであれば、教育費の貯蓄を加速させていきましょう!

結論:医療保険はいらない。その分は流動性の高い貯蓄に!

ながながと医療保険がいらない理由を紹介してきましたが、いかがだったでしょうか!?

  • 健康保険制度の3割負担
  • 高額療養費制度
  • 傷病手当金など
  • 医療保険で貰うのは手間
  • 入院平均日数の低下
  • 全ての入院手術が対象ではない
  • 三大疾病でも長期入院とならない
  • 貯蓄がある程度あれば家計は傾かない
  • 1000日保障は非現実的
  • 女性向け子供向けも必要なし

などなど、箇条書きにしただけでもかなり必要のないと思える理由がありましたね。

医療保険の保険料に対して、もとを取るという考え方は語弊がありますが、トータルでプラスになる方は稀ということが伝われば嬉しいです。

仮にそんな方がいたとしたら、その方は様々ば病気やケガでしょっちゅう入退院を繰り返している方です。

それで結果的にトータルプラスだとしても嬉しいでしょうか!?

多くの方はそうではないですよね。

健康を意識した行動をしつつ、万が一の医療費をいつでも支払えるだけの貯蓄を作ることがベストではないでしょうか!?

既に医療保険に加入している方は、解約を検討して、本当に必要な万が一の生活費、教育費、葬儀代をカバーする保険に変えるのもオススメです。

万が一の必要保障額を把握した!
医療保険はいらない!

とわかったならば、お近くの保険の無料相談で一番安い保険を調査しに行きましょう!

次回は今回の続き「自分専用の医療保険を作る!」というテーマで紹介していきます!

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