賃貸物件を契約する時、マイホームを契約する時、多くの方が火災保険への加入をします。
賃貸契約であれば、火災保険への加入を必須にしていることがほとんどですよね。
この火災保険、ほとんどの人が月払いではなく、1年間や2年間をまとめて支払っていることがほとんど!
ですが途中で転勤など諸事情で引っ越すことも当然考えられます。
そんな時に火災保険で払ったお金が戻ってくることを知っていますか?
今回は7割以上の方が知らない火災保険の解約返戻金について紹介します。覚えておくと得な節約術です!
火災保険の解約返戻金を知っていて過去に受け取った方は少数!!
賃貸物件であれば、多くの方が1年間や2年間などの更新時期に合わせた切りのよい期間を火災保険の保障期間に定めています。
入居日が2017年12月1日なら保障の開始も同日。
そこから2年間なので、2019年の12月1日までを保障してもらうという感じです。
どんなケースであればお金が戻ってくるか?
1つめは、保険料をまとめて既に支払っていること。
契約時にまとめて1年間の保険料、2年間の保険料を支払っているという意味です。
火災保険は医療保険などの生命保険と違い、保険料はそこまで高くないので月々の支払ではなく、賃貸契約の初期費用の1つと認識して一括で支払うケースが多数です。
2つめは、火災保険の保障期間内、つまり更新前にその物件から退去すること。
急な転勤、海外出張、パパママならば内定した認可保育園に近い場所への引っ越しなど、契約満期ぴったりに引っ越しとならないこともあるでしょう。
上記2つの条件が揃っていれば、火災保険の解約返戻金。
つまりお金が戻ってきます!
7割近い契約者が解約返戻金の存在を知らない!?
これは契約時に保険担当者から加入しないことや、大した金額ではないので、掛け捨てと思い込んでいることが多いのです。
そもそもが高額な費用ではないので、戻ってきても少額かもしれませんが、お金はお金です!
どういう仕組みで火災保険のお金が戻ってくるのか?
これは単純な理屈です。
火災保険が戻ってくるケースの条件は、「まとめて保険料を支払い済み、そして途中で退去する。」の2つでした。
実際に最近お会いしたパパママの火災保険証書を例に説明していきます。
保険期間が平成29年4月24日~平成30年4月24日となっていますね。
賃貸契約時に仲介不動産会社でそのまま契約したそうです。よくあるパターンですよね。
保険料はちょうど9000円。
これではちょうど4月から1年間の保障をクレジットカードでまとめて払ったそうです。
1年間住まず10月に引っ越した!
という場合、既に4月24日までの保険料を支払い済みなので、単純に11月、12月、1月、2月、3月、4月はその物件にはいません。
当然、火災保険の保障も必要なくなります。
つまり既に支払い済みの保険料のまだ来ていない期間の分が返ってくるというわけです!
これを未経過保険料とも言います。
厳密には損害保険会社により計算は異なるのですが、
解約返戻金(未経過保険料)=一括保険料×返戻率
この計算式によって火災保険の戻ってくるお金が決まります。
上記事例であれば、およそ半年分も未経過期間があるので、半額近いお金が戻ってくるかもしれませんね。
一括払いで割引した保険料になっていることなどもあり、ちょうど半額とはならず減額されてしまいます。
各社の返戻率は約款と言われる分厚い冊子などに記載されています。契約時に聞いておくのも手ですね。
火災保険の解約返戻金をしっかり回収するにはどうすればいい!?
これは自分で解約手続きを進めるしかありません!!
めちゃめちゃ親切な不動産会社であれば、
「火災保険の保障期間が残ってるので解約したほうがいいですよ~」
などのアドバイスはあるかもしれません。
ですが、ほとんどの場合退去精算手続きでそんな話題にはならないことでしょう・・・
だからこそ、多くの方が無駄に保険料を納めっぱなしで損をしているのです。
火災保険の解約返戻金を回収するには!
まずかカスタマーセンターに電話で解約の意志を伝えましょう。
その際に解約返戻金の計算もしてくれるので、保険証券を手元に置いておくとスムーズです!
電話先では本人確認を念入りにされるので、間違いなく答えること。
解約手続きは書面での郵送になります!
保険の解約は今回の火災保険に限らず、基本的に書面で契約者本人が記入をして保険会社に送付することで完了します。
この時に不備があると解約時期がずれたりするので、注意が必要です。
解約返戻金が発生する場合の選択肢!!
未経過での解約返戻金が無事に確認できたら、2つの選択肢が取れます。
1つは口座に振り込んでもらう。
説明不要の現金最高です。
2つめは、解約返戻金をもとに新居での火災保険料として充当する。
引越をして新たに賃貸契約から火災保険の契約となるのであれば、契約を移し替えることが出来るわけです。
どちらを選んで場合でも初期費用を少しでも抑えられるので、今まで知らなかった方は損をしていたと言えます。
火災保険の解約返戻金。
次からは必ず回収して節約しましょう!!